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物流コンサルタントに必要なものとは?

物流コンサルタント目指しておられる方々や、荷主様の物流ご担当者様より、このような質問を良くお受けします。 そこで、少し偏見が入っているかもしれませんが、当社の見解を簡単に整理してみます。

物流の世界は、取り扱う荷物の形態が様々で、それによって「あるべき運営方法」も変わってきます。
EC通販のようにバラで入荷して小ロットで出荷される物流、PL単位で入出荷される工場物流のようなケース、
はたまたドラム缶やタンクで入出荷を行う物流もあれば、金属の塊や長尺物を扱う物流もあります。

「物流」という言葉は、「スポーツ」という言葉に近いと広がりを持っていると考えられます。
「スポーツ」が、球技・陸上・水泳などに分かれると全く異なるものとなるのと同様に、
「物流」も扱う荷物によって全く異なる世界となり得ます。
また同じ球技の中にも、サッカー・野球・バスケットボール・卓球などがあるように、
小ロット物流の中でもアパレル・雑貨・食品(常温、チルド、冷凍)・化粧品など扱う商品によって、運営方法が変わります。

そこに、出荷ロット・出荷条件・配送方法・既存設備の制約などが加わると、
荷主様の物流はそれぞれユニークな物と言っても過言でないぐらい、バラエティーに富むものとなります。
そういった理由で、荷主様の物流については、荷主様の物流ご担当者様が一番の専門家であり、
我々よりも断然知識も経験も豊富と言えます。

そのような状況の中、荷主様に価値を出せる物流コンサルタントであるためには何が必要となるでしょうか?
様々なものが考えられますが、ここでは当社が特に重視しているものを3つだけ挙げさせて頂きます。

1)経験を汎用的な知見にする力
数々のプロジェクト経験がそのまま類似業種の改善に役立つことは当然あります。 しかし他業界や荷主の物流改善策でも、少し形を変えて、他分野の改善に役立つことも多々あります。 逆に荷主様は、自社の物流しか知らないため、そういった手法をご存じない場合も多いです。 優秀な物流コンサルタントであるためには、経験を「量」として積み上げるのではなく、 汎用的な法則(「質=知見」)として整理して蓄積していくことが求められると考えます。 逆に同業種・同業界での経験や知識ばかりに頼ってしまうと、荷主様と同じ目線になり、 本来の価値が出せない場合があるので、注意が必要です。
2)数値で捉える力
荷主様が自社の物流の専門家であっても、その実績数値に基づいて正しい運営を行っているケースは極めて稀です。 日々の運営や対応に追われ、今のやり方に疑問を持つ余裕がなくなり、 改めて数字を元に見直してみる余裕がないっているのがその原因の1つだと思います。 また、どのような分析を行っていいのかの知識が乏しいというのも原因の1つにあるかもしれません。 実際に物流コンサルタントがその知見に基づいて行う数値分析は、お客様にとって新鮮に映るケースは多いです。 他業界でも一緒だと思いますが、やはり物流コンサルタントには数値分析力は欠かせません。
3)ネットワーク力
上記1)2)を兼ね備えていても、荷主様の物流やそれが抱える課題は多岐に渡り、 物流コンサルタント1人で全ての問いに答えを出すのが難しい場合もあります。 そこで難易度の高い特殊なテーマについては、情報を提供してくれたり、 時には協働してプロジェクトを進めてくれるエキスパートが必要です。 そのエキスパートは業種・業界という切り口もあれば、倉庫・配送・システムという機能面での切り口もあります。 それらのエキスパートとのネットワークを日頃より構築・保持していく努力を行うことも重要な能力であると考えます。 以上が当社が物流コンサルタントに求められるものと考えていることのエッセンスになります。

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